19世紀ヴィクトリア朝の華やぎを映し出す、スタンド付きの豪華なシルバープレート製ティーケトルです。製作は英国銀器の名門、William Hutton & Sons(1800–1930)。1875年頃の作品で、すでに150年近い時を経ながらも、なお凛とした気品を漂わせています。
スタンド付きケトルは単なる実用の器ではなく、上流家庭のサロンで行われるティーパーティーを象徴する存在でした。紅茶に欠かせない熱々のお湯をその場で供するために用いられ、女主人が仕切る優雅なもてなしの場で特別な輝きを添えていたのです。今では市場にほとんど出回らない、希少性の高い逸品でもあります。
さらにこのケトルには、当時ならではの巧妙な仕組みが備わっています。前後のキーを差し込めばスタンドごと安定して運ぶことができ、背面のキーを外せばスタンドに載せたまま注げ、両方のキーを外すと本体を取り外すことが可能。外観の美しさと機能性を兼ね備えた工夫は、まさにヴィクトリア期の職人技の結晶といえるでしょう。
本体には流麗なスクロール装飾と優美な膨らみが施され、堂々とした佇まいはまさに「食卓の主役」。付属するスタンドは透かし模様や装飾的な脚部が美しく調和し、温め用のバーナーも揃った完全な形で現存しています。
150年を超えてこのコンディションで残るのは奇跡的で、所有すること自体が喜びとなるアンティーク。ティータイムの華やかな演出はもちろん、リビングやサロンのインテリアの主役としても格別の存在感を示します。まさに「一生もの」、あるいは代々受け継いでいける格式ある逸品といえるでしょう。
製造 William Hutton & Sons(1800-1930)
年代 1875年頃
材質 シルバープレート
サイズ 22�傳�15.5�僉々發�/28��
容量 800ml(口までいっぱいで1200ml)
状態 AA