19世紀半ばの英国で製作された、カットガラスとシルバープレートによる豪華な クリーム & シュガー・プリザーブセット です。
クリームジャグ、シュガーボウル、プリザーブ/フルーツボウルの3点が揃った完品で、さらに持ち運びに便利なシルバープレート製のフレームに収められた姿は、まさに「美術館級」と称するにふさわしい存在感を放っています。
ガラス部分には、当時流行した ホブネイルカット(鋲打ち模様のようなデザイン) が全面に施され、光を受けるたびにキラキラと反射し、見る角度によって表情を変えます。下部にはすりガラス状のマットな加工がされており、透明部分との対比がより一層美しさを際立たせています。
シルバープレートの枠やハンドル部分は、細やかなビーディングや優雅な装飾で彩られ、ガラスの透明感を引き立てつつ全体に格式を与えています。ティータイムをより洗練されたものにしようとした当時の英国の暮らしが感じられる意匠です。
製作は、Martin Hall & Co.(シェフィールド、1854–1936)。シェフィールドを代表する銀器メーカーのひとつで、質の高い製品を国内外に提供していました。本品は 1854年前後のアーリーマーク が確認されており、同社の初期の作品としても大変貴重です。
当時は中央のボウルにストロベリーを盛って両脇には砂糖とクリームを用意し、すでに上流階級の間で親しまれていた英国名物「ストロベリー&クリーム」を楽しむといった贅沢な使い方もされていたようです。
160年以上の時を経てもなおこれほど良好な状態で残っているのは稀であり、同等品はまず市場に出回ることがありません。優美な佇まいはインテリアとしても存在感を放ち、実用にも鑑賞にも楽しめる逸品です。
アンティークコレクションとしてはもちろん、特別なおもてなしの席でお使いいただければ、テーブル全体が華やぎ、ヴィクトリア時代の香り漂うひとときを演出してくれることでしょう。
ストロベリー&クリーム とは・・
英国で古くから親しまれてきたデザートで、新鮮ないちごに砂糖をまぶし、たっぷりのクリームを添えて味わうものです。
16世紀のヘンリー8世の時代から記録があり、19世紀ヴィクトリア朝には上流階級の食卓を彩る贅沢な一品となりました。
その後、ウィンブルドン選手権(1877年開始)の名物として定着し、今日でも「イギリスらしい夏の味覚」として愛されています。
製造 Martin Hall & Co, Sheffield
年代 1854年
材質 シルバープレートxガラス
サイズ
全体:33�傳�20.5�僉々發�/19.5��
シュガーボウル:直径/11cm 高さ:11.5cm
楕円ボウル:20.5cm x 12.5cm
ミルクジャー:8cm x 13.5cm(取っ手除く)
状態 AA